血糖値が上昇する

血糖値は何故上昇するのか

血糖値上昇メカニズム

血糖値が上昇するメカニズムを知ることは、血糖値をコントロールする上で非常に大切なことです。血糖値は何故上昇するのかを知りましょう。

人が食事をすると、取り込まれた糖質は分解、消化されてブドウ糖という糖の一種になります。ブドウ糖は小腸で吸収され、肝臓に送られてから血液中に広がります。このときの血液に含まれるブドウ糖のことを血糖と言います。また、その血糖の濃度のことを血糖値と呼びます。血糖値は、一日を通して常に変化しますが、ある一定の枠の中におさまるように体内で調整されています。

血糖は筋肉や脳などの各部位でエネルギー源として使われます。上昇すると、膵臓のランゲルハンス島からインスリンが分泌されて、筋肉や細胞の受容体という鍵のようなものを開き、ブドウ糖は筋肉や細胞に取り込まれていきます。

しかし、脂肪細胞から分泌される阻害物質があると、インスリンは受容体と結合してもうまく鍵が開かなくなり細胞への取り込みができなくなってしまいます。血中のブドウ糖が正常に取り込まれないために血糖値が高いままになると糖尿病という状態に陥ります。

血糖値が下がらないと、膵臓はさらにインスリンを分泌しようとしますが、阻害物質のために十分に効果が発揮できません。この状態が続くと、膵臓の機能が低下し、インスリンの分泌量が減っていきます。すると血糖値はさらに下がりにくくなるという悪循環が生じます。

正常な人では、食後に血糖値が一時的に上昇しますが、食後2時間ほどで正常値まで下がります。炭水化物を一気に大量に摂った場合や65歳以上の高齢者は食後の血糖値が高い状態になりやすいという傾向があります。また、低血糖症になると血糖のコントロールがうまくできなくなり、インスリン分泌が過剰になって血糖値が下がり過ぎてしまいます。食後の血糖値が急激に下がると血中のブドウ糖を必要としている脳の機能に影響が出て、正常な思考が保てなくなってしまいます。